肝臓の病気
●肝炎(急性肝炎と慢性肝炎)
肝炎ウィルスやアルコール、薬などによって幹細胞が壊れて炎症がおきた状態です。ウイルスはA型 、 B型 、 C型があります。症状は身体のだるさ、食欲減退、黄疸等です。治療法としては急性肝炎では安静にしてバランスの取れた食事を摂ることです。症状が重い場合は入院し抗ウイルス薬での治療となります。6か月以上症状が継続した場合は慢性肝炎へ移行します。慢性肝炎になった状態を放置していると肝硬変、肝臓がん進んでしまいます。
●脂肪肝
肝臓に脂肪が異常に蓄積されている状態のことをいいます、肝細胞に30%以上の脂肪がたまっている状態です。原因はアルコールの飲みすぎ、肥満、糖尿病等です。対処をしないとアルコール性脂肪肝の人は「ASHアッシュ」(アルコール性脂肪性肝炎)へとなり、非アルコール性脂肪肝の人は「NASHナッシュ」(非アルコール性脂肪性肝炎)へと進んでしまいます、この2つは肝硬変への前段階と言われており最終的に肝がんへとなっていまいます。治療法:生活習慣の見直しをします。軽いものであれば飲酒量を減らす、肥満の改善などです。ただし少し減らすなどが難しい方は全面的に禁酒を始めて減量も目標をきちんと決めて取り組みましょう。
●肝硬変
慢性肝炎などによって、肝臓の細胞が破壊と再生を売り返すうちに繊維状になってしまい固くなる状態のことです。再生能力の高い肝臓ですが、ここまでくると低下した機能はもどらなくなり肝臓がんへ移行します。
<文責>関口礼子