再任のごあいさつ
公益社団法人埼玉県栄養士会
代表理事 会長 平野孝則
日頃より、会員の皆様には本会の運営に対しましてご理解とご協力を賜り誠に有難うございます。6月3日の定時総会において、代表理事会長に再任されました。今後とも宜しくお願い申しあげます。
今年の定時総会は、書面審議となり参加者を制限しましたが、会員の皆様のご協力によりすべての議案が承認されました。
同日に開催された第57回埼玉県栄養士大会は、埼玉県大野元裕知事の代理として埼玉県保健医療部長山崎達也様のご列席を賜り、保健医療部健康長寿課のご尽力を戴き無事に開催することができました。
栄養士大会での表彰は、県民に対し第一線で栄養改善等各分野において長年功労があり、その活動に顕著な功績があったと認められた方々、及び優良特定給食施設や養成校に対して埼玉県知事から贈られたものです。埼玉県知事表彰を受賞された皆様、誠におめでとうございました。
さて、近年、管理栄養士、栄養士に対する期待がますます高まってきております。
地域では、地域包括ケアシステムが進む中、在宅医療・介護における多職種による連携が進んでおります。また、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施については管理栄養士の活躍が不可欠となります。
昨年の介護保険の改定では、介護保険施設の管理栄養士の配置基準が明確となり、フレイル予防を含め低栄養の改善や認知症、摂食嚥下困難などに対する栄養マネジメントが求められております。
また、診療報酬に関しても令和2年に特定集中治療室における早期栄養介入管理加算が導入され、入室直後からの栄養管理が評価されています。また、今年4月からの改定では、特定機能病院において入院時の栄養管理体制加算が導入され各病棟に専従の管理栄養士の配置が明確になり、今後、他の急性期病院にも普及することが期待されます。その他、周術期栄養管理実施加算も新たに導入され、医師と連携した術前術後の栄養管理が重要となります。
このように多くのニーズに対応すべく専門性の向上が急務となります。本会と致しましては、日本栄養士会と連携し非会員への教育も含めて、生涯教育制度や各種学会との連携による認定制度、各種専門管理栄養士、栄養士の育成などを積極的に進めてまいります。
最後に、今年度の本会「スローガン」を紹介させて戴きます。
① 医療から介護・在宅にいたるまでシームレスな栄養ケアを実現します
② 持続可能な開発目標(SDGs)を踏まえた食育を推進します
(詳細は、総会資料をご確認ください)
これらの実現に向けて、会員皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。